第7番
2017年 10月 13日
マーラーの交響曲第7番は、当初理解に苦しみとても苦手な曲でした。人や社会の暗い部分に切り込んだ6番、キリスト教的な価値観を表現した8番との間の交響曲ですが、何故これなの?と当初思いました。でも、様々な指揮者の演奏を聴いている内に、何となく理解できようになりました。これはこれで彼の発展の中で必然だったのだろうなと。
最近、凝っている7番は、ショスタコーヴィッチのものです。
この方の標題音楽は、聴くと映像が浮かぶものが多いですね。表現力があるというのか、何かを意図して作り込んでいるというのか・・・。
この7番制作の経緯を知るにつけ、曲の持つ意味を深く感じます。
特に、第3楽章は抑圧された者への鎮魂歌のように聴こえ深い共感と共鳴を感じます。彼自身が感じてきた抑圧も重ねられているのでしょうね。しかし、抑圧されている者達は、抑圧されているだけでなく、必ずや抑圧者を克服し、勝利していくところは実際の歴史のみならず、人間の内面に通じるものがあるように思います。
ラジオ番組で、この方については謎が多く分からないことだらけと言われてました。
当時のソ連故でしょうね。
だから、この方の曲については、純粋に曲として聴く、背景を踏まえて(勝手に)深読みして聴く等様々な聴き方をするのが良いのかも知れませんね。
by sekikonko88
| 2017-10-13 22:57
| 生活