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福島に移り住み14年。脱サラ夫婦2人(+子供2人+ヤギ4頭)の楽しくておいしい農的生活です。


by sekikonko88

できる人間の共通項

昨日は水パイプが目的ではなく、農家さんを訪ねるのが目的でした。
飯坂の果樹農家さんです。
モモ、ブドウ、リンゴを栽培されています。
無化学肥料、無除草剤で「有機栽培志向」とのこと。

お話を聞いていて正直なところ、「できる人間は事象を数字で捉え曖昧なところがないな」と思いました。これは農業に拘わらず共通して思うことです。
堆肥の切り返しのタイミングの温度から出荷する果実の糖度等々全てを数字で押さえています。因みに、出荷品は糖度12度以上で、それ以下は全てハネ物で加工に回すそうです。
その徹底振りは立派!
職人の世界というと何となくファジーな感じがしますが、それは見た目であって本当のところは数字だと思います。肌で感じたものを数字に変換し対応できるのが職人であって、良い加減ではないのだと思います。

「78の爺さんだから」と謙遜されていますが、今もって新しい技術を吸収しようとし、変わった農法をされている方を訪ねていきます。(あの木村さんも訪ねたのだとか)
そして、凄いのは、自分の経験で全てを断じるのではなく、客観的に評価して受け入れるところですね。自我ではなく純粋科学に生きているのかも知れません。

世の中には凄い方がいらっしゃいます。もっともっと凄い方にお会いしたいものです。


誤解恐れず言えば私は有機農業をしていますが、化学肥料も化学農薬も否定していません。
技術を追求する中で当然ありえるし、食料の安定供給を確保する上でまだまだ必要だと思っています。また、農法はその人の生き方なので、農法で優劣を付けたくないと思っています。
今回も、「有機志向」だからと軽く見るつもりはサラサラないですし、逆のその農業に向き合う真摯な姿に感銘を受けました。農業の奥深さを感じます。
by sekikonko88 | 2012-02-09 20:54 | 農業