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福島に移り住み14年。脱サラ夫婦2人(+子供2人+ヤギ4頭)の楽しくておいしい農的生活です。


by sekikonko88

風評を防ぐ者(気概を感じました)

静鉄ストア感謝祭の前日、有機専門の卸さんと会津の有機農家の方々そして静鉄ストアのチーフバイヤーさんを交えての懇親会がありました。

農家は安全を我々が安心を担ってお互い頑張りましょうとバイヤーさんより挨拶。
感銘を受け、少々お話させて頂きました。

原発の事故直後に、役員に呼ばれ、福島県産の野菜の取扱について方針を求められ、ご自信で徹底的に情報収集され勉強された結果、出荷停止にならない限り安全だから扱いますと答えたとのこと。
以後、継続した福島県産農産物の取扱(当然、有機農産物もです)と消費者の安心を確保するための情報提供に努め、消費者からの問合せには自ら電話に出て対応して不安を払拭してきたそうです。

玉石混交、様々な情報が流布され消費者の方々は振り回され不安だったと思います。
最後の砦たるスーパーの方が一言「大丈夫ですよ」と言えば、消費者は安心して購入されることは容易に想像できますが、やはり大変だったと思います。

それでもダメな人はいますよね?と意地悪な質問をしたら、何と、「分からない人に食べてもらう必要ありませんから」とサラリ。苦労して作っている農家への優しい思いやりが感じられますね。バイヤーをしている誇りと気概を感じました。流通業者は右から左に物を流して儲けるだけと醒めた目でみがちですが、自然農法販売協同機構の南埜専務さんといい、このチーフバイヤーさんといい熱い方がいらっしゃいます。

その努力の甲斐あって、福島県産の米からセシウム検出の報があった時も問合せはなかったとのことでした。何かあれば風評被害が起きると考えがちですが、地道な努力をしていれば防げるのが分かりました。
心より立派な方だなと思いました。業績重視の世にあって、決断するのは相当な勇気と覚悟が必要だったと思います。

復興、被災地支援の盛り上げ形のイベントも大切ですが、沢山取れる農産物を捌くのは日々の流通が大切ですので、やはり流通業者の方々の高い見識と勇気が必要なのだと思います。

その気概に応えるためにも、首都圏に行ったらヤオコー、静岡に行ったら静鉄ストアで買い物しようと思います。
by sekikonko88 | 2011-11-26 13:29 | 生活