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福島に移り住み14年。脱サラ夫婦2人(+子供2人+ヤギ4頭)の楽しくておいしい農的生活です。


by sekikonko88

準備完了

毎年4月の第一日曜日に実施している西高内水利組合の堀掃除ですが、原発事故を受け無期限延期となりました。
県の作付け延期要請を受けたものなのですが、毎年の作業をしないと調子が狂いますね。
農協でも稲の苗出しを1週間遅らせることを組合員に通知していて、皆さん落ち着かないようでした。

ただ、何時でも作業始められるようにと、ポンプのセットアップと配水の確認はしておきました。土中に埋まっている送水パイプが被災してないか心配でしたが、ポンプを起動させて、各所のバルブを開け通水してみましたが、お陰さまで異常なしでした。

これで配水は準備OKです。後は作付けのゴーサインを待つのみ。
とは言え、高齢化に加え風評被害の心配となると、昨年とおり作付けられるか心配です。

長老は、宮城、岩手のみならず、県内でも須賀川方面で田圃や水利施設が被害を受けていることから、今年は米不足になると仰ってました。
農水省発表の被災農地面積2.4万haとなってますが、津波による被害のみで、内陸部の地割れや水利施設の破損は数に入っていないなら、面積はもっと増えるのかも知れませんし、風評を恐れてた高齢者が作らなくなる分も考えると更に増えることが考えられます。

反収600kgとすれば、2.4万haで14万tの減収。国内生産高が850万t位で政府備蓄もあることを考えれば、心配になることはないと思いますが、実際はフタを開けてみないと分からないですね。
でも、物のない時代を生き抜いた方のお言葉は真摯に受け止めたいと思います。

ただ、地域の方と話していて、「原発の風評被害で福島の米は動いていない」と「米不足を見越して大手が買占めをしてる」との2つの話を聞きます。
実際はどうなのでしょうか?

間違いなく言えることは、目先のことでなく、先の事を考えて行動するしかないですね。
by sekikonko88 | 2011-04-03 13:02 | 農業