福島大学食農学類に大学が設置され、一期生になることは学力や金ではどうにならない貴重な機会と思い、取引先の社長さんと共に社会人入学しました。4年履修です。今年が最終年度なのですが、社長さんが多忙となり半年休学することから、卒業を合わせるため、私も現在休学中です。
さて、大学院の売りの1つにアグロエコロジーがありました。世界のトレンドとのことでしたが、アジアモンスーンに属する地域では自然が豊かでバイオマス発生量が多い地域では、欧米を真似てアグロエコロジーを意識するまでもないと思いますし、実際、講義ではこれまでの分野をアグロエコロジーに寄せてるだけでした。
教員の中に「不耕起栽培」を力説されている方があられました。
不耕起栽培により土中生態系が豊かになる、土が良くなる、燃料費を減らせる・・・とメリットを強調しています。耕起により土中生物が減少するから良くないとのこと。理屈は良く分かります。確かに自然界では機械による耕起がなくても豊かな生物相が形成されていますし。
しかしその一方で、不耕起では、播種する手間が大幅に増える、宿根性の雑草が増殖するなどほ場管理の問題があります。
耕起は、良くも悪くもほ場をリセットすることができ次の作業に移り易くすることができますし、それ以上に、土中生物を死滅させるデメリット以上に、適度な攪乱により自然回復力を逞しくさせ、一層生物相を豊かにできるメリットがあると考えています。
その方とは議論がかみ合ったことなかったですが、経営者としては、耕起、不耕起という「戦術」に囚われることなく、ほ場を合理的に管理し経営を成り立たせるための「戦略」的観点を大切にし、状況に応じて対応することとしています。
春は競合雑草少なく管理が楽です。植物は、不耕起だから、耕起だからと言った人間の都合で育つのではなく、環境が整えば勝手に良く育つものです。
ところで、その方の退官に当たっての最終講義で、ミミズを殺さないでください!とのメッセージをお聞きし、全てが腑に落ちました。
立脚点が違えば世界の見え方は全然変わるものです。
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by sekikonko88
| 2026-04-22 08:23
| 農業








