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福島に移り住み20年。有機農業をベースに、冬期間の稼ぎと自給自足のため発泡酒製造に取り組んでいます。人生の仕上げに向けて、こまでの実践の集大成として、持続可能な農と暮らしのあり方を具体的な形にしていく段階となってきました。新たな旅が始まるような気がしています。


by sekikonko88

不耕起栽培云々

福島大学食農学類に大学が設置され、一期生になることは学力や金ではどうにならない貴重な機会と思い、取引先の社長さんと共に社会人入学しました。4年履修です。今年が最終年度なのですが、社長さんが多忙となり半年休学することから、卒業を合わせるため、私も現在休学中です。
さて、大学院の売りの1つにアグロエコロジーがありました。世界のトレンドとのことでしたが、アジアモンスーンに属する地域では自然が豊かでバイオマス発生量が多い地域では、欧米を真似てアグロエコロジーを意識するまでもないと思いますし、実際、講義ではこれまでの分野をアグロエコロジーに寄せてるだけでした。
教員の中に「不耕起栽培」を力説されている方があられました。
不耕起栽培により土中生態系が豊かになる、土が良くなる、燃料費を減らせる・・・とメリットを強調しています。耕起により土中生物が減少するから良くないとのこと。理屈は良く分かります。確かに自然界では機械による耕起がなくても豊かな生物相が形成されていますし。
しかしその一方で、不耕起では、播種する手間が大幅に増える、宿根性の雑草が増殖するなどほ場管理の問題があります。
耕起は、良くも悪くもほ場をリセットすることができ次の作業に移り易くすることができますし、それ以上に、土中生物を死滅させるデメリット以上に、適度な攪乱により自然回復力を逞しくさせ、一層生物相を豊かにできるメリットがあると考えています。
その方とは議論がかみ合ったことなかったですが、経営者としては、耕起、不耕起という「戦術」に囚われることなく、ほ場を合理的に管理し経営を成り立たせるための「戦略」的観点を大切にし、状況に応じて対応することとしています。
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前作を後片付け後、施肥、耕起せずホウレンソウを播種し順調に育ってます。
春は競合雑草少なく管理が楽です。植物は、不耕起だから、耕起だからと言った人間の都合で育つのではなく、環境が整えば勝手に良く育つものです。

ところで、その方の退官に当たっての最終講義で、ミミズを殺さないでください!とのメッセージをお聞きし、全てが腑に落ちました。
立脚点が違えば世界の見え方は全然変わるものです。



# by sekikonko88 | 2026-04-22 08:23 | 農業

フランスの件

ちょっと想い出話を。
震災後に地域の有志8名(私を含む)でワイナリーを起業しました。
ふくしま農家の夢ワイン株式会社(平成24年9月設立)です。
紆余曲折はありましたが、ブドウ栽培、ワイン醸造は軌道に乗り経営の黒字化も達成できたいので、
創業10年の節目に、次世代の若者(農家の倅3名)に会社を譲りました。
現在、経営承継し5年経過しますが堅調で、若者たちは様々試行錯誤しながら楽しそうに?仕事をしているので、
私達の取り組みが間違っていなかったと一堂思っているところです。
経営を譲った時に、これまで起業に関わったメンバーには無報酬の上、借入金ばかりお願いしてきたこともあったので、
そのお礼にと、経営に問題ない範囲で積立金などを崩して、フランス旅行をプレゼントしました。
8名+ご家族様(私は長男を連れていきました)。
大人数の旅行で大変でしたが現地の方々の協力もあり、ワイン産地のブルゴーニュ、シードル産地のノルマンディーを満喫することができました。原子力発電の先進地フランスでは福島第一原発事故への関心は高く、ローカル紙の取材を受けるほどでした。
下がその記事です。
フランスの件_e0168764_19172939.jpg
2週間の旅で学ぶこと多かったですが、それ以上に長男(当時小学4年生)にとっては初めての海外旅行。
時差ボケで食事の時間はいつもレストランで寝てばかりでしたが、とても刺激を受けたようです。
その刺激の残っていたためか、社会の時間の課題では、フランス新聞を作っていました。
何故?と聞いたら、行ったことがあるから興味があったと申してました。
世界、社会は自分だけではないし、地域だけでもないし、日本だけでもない。
日々、日常を生きていると、ついつい目先のことばかりに意識が向いてしまいがちですが、
意識を外に向け関心を持つことは大切だと思っています。
子供が少しでもそんなことを分かったなら嬉しい限りですね。
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# by sekikonko88 | 2026-03-13 19:41 | 生活

あの日のこと

忘れてはならない日となった3月11日。
私は地震、津波の被害にあわず、原発事故による避難もなかったので、実体験された方々のご労苦は分かりませんが、
この日は静かに心を寄せたいと思っています。
2011年3月11日を振り返ると・・・
午前中、道の駅ふくしま東和にて、東和地区での新規就農者受入れの取り組みについて県議会の聞き取り調査があり師匠に連れられ出席していたところ、木幡地区内で林野火災があり出動。
昼過ぎには消し止め撤収し、、屯所にてホースを洗って、下っ端の私は櫓に登りホースを干すことになりました。
高所恐怖症なので、こういう時に地震が起きたら・・・と要らぬ心配をします。
全て干し終え、そろりそろりとハシゴを降りて、着地したとたん地面が揺れ始めました。
電線はムチのようにしなり、山鳴りがして、あまりにも激しい揺れで立っていることができませんでした。
心配だったので、管内を一回りしてみましたが異常ないようなので自宅待機。
自宅では英語教室中に地震に遭遇した地域の子供たちとヨメが固まっていましたが、建屋を点検したところ異常なし。
この辺りは、江戸の頃はいわしろの国と言われ地震には強い地域なので墓石が倒れる瓦が落ちるなど軽微な被害で済みました。
その後のテレビ報道は皆さんが見てきたとおりです。まるで特撮のような映像がどんどん流れてきて、
その内に福島第一原発が異変をきたし水素爆発。半径10km、20kmが避難と輪が広がってきます。
避難者、避難物資が溢れる公共施設、ガソリンスタンドの給油待ちの車列・・・。
様々な光景が思い出されます。
だけれども被災地でない当地では、淡々と日常が続いていました。

東日本大震災以降、日本各地で予期せぬ災害が発生し、スペイン風邪以来のパンデミック、究極の人災とも言える、ウクライナ侵略、ガザ侵攻、そしてイランへの攻撃・・・・。
当たり前が当たり前でなくなる現実。天災に対しては過去に学び備えることができますが、人災は過去に学ぶことすらせず強い側の理屈を優先させるだけで変わらないですね。
しかもこれらの人災に一市民として何もできない現実。
ただ祈るだけ。そして、この日常を保つように努めるだけですが、実はこれこそが一番の希望なのだと思います。
まず自分、そして配偶者、家族、屋敷、行政区、地域・・・・と外延的に平安を広げられるよう努力をするだけですね。
世界が平和でありますように。
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アラビア語の挨拶 人と出会ったら
アッサラーム・アライクム(平安があなたたちの上にありますように)
お返しに
ワ・アライクム=サラーム(あなたたちの上にも平安がありますように)
アルコールを禁じるイスラム教の信者にはなれませんが、平和を愛するアラブの方々には尊敬の念を抱かずにいられません。

# by sekikonko88 | 2026-03-12 08:24 | 生活
3月3日は「ひな祭り」。
奇遇なことに、私の誕生日(実父も同日です)で、
このオッサンがひな祭りの日にね~と言われるのを、耳の日ですと言い続けて55年。
良い齢になりました。
毎年3月上旬は恒例の健康診断なので検診に行ってきました。
体の状態はベストではないですが、悪くないという感じです。
問診した医者は、特別問題ないようだと言い、各臓器の音波検診では担当医から「とてもきれいな肝臓ですね。シャープです」
とべた褒めされました。
胆のうにポリープ2つ(1mm、5mm大)あるとのことですが陽性で問題ないとのこと。
最終的な結果は追って通知されますが、全体として相変わらず問題ないようです。
最期の旅・・・(55歳になって)_e0168764_18590679.jpg
頑強な身体を与えて下さった神様、良くして頂ている地域の皆様に感謝しつつ、
終活を自覚し、これまでの思索、活動、蓄積の集大成としたいと思っています。

# by sekikonko88 | 2026-03-06 18:59 | 生活

責任の重さ

街場での熊出没を受け「緊急銃猟」が実施されるようになりました。
銃器も、包丁同様、使い方を誤ると凶器になりますし、刀剣類と違い、弾が飛んでいくのでその影響は大きいものがあります。
そのため発砲に当たっては然るべく制約が課せられています。
例え「緊急銃猟」で発砲がOKとなったとしても、万が一を考えると発砲する者は相応の精神的な負担があると思います。

先日、箱罠にイノシシが入ったので止めてくれと依頼がありました。
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40kg程度の小さい奴が入っていました。人を見ると向かってきます。
はて、箱罠に掛ったイノシシをどう撃つのか?銃身を入れて向かってきた獣に密着させ発砲すれば良いような気がしますが、体を抜けて枠に当たって跳弾すまいか? 大型獣の猟では一発弾のスラッグ弾を使用しますが、最大射程は700mとされる強力なものです。
更に周りを見回すと、当地は田舎ですが100m以内に数軒の人家があります。ルール上は、200m以内に10軒以上ある場合は発砲は不可なので、撃てなくない状況ですが、万が一は否定できません。200m1軒でも罰せられた判例もありますし。
上のような状況を総合的に判断し銃猟にしませんでした。
世の中に生きている以上、自分の行動には責任が伴いますが、殊、銃器となりますと自己責任だけでは済まないので、冷静に対応したいと改めて思いました。
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# by sekikonko88 | 2026-03-04 11:01 | 農業