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福島に移り住み14年。脱サラ夫婦2人(+子供2人+ヤギ4頭)の楽しくておいしい農的生活です。


by sekikonko88

このキュウリを見よ

インゲンの出荷が始まり、定植したキュウリも段々と伸びてきて夏らしくなってきました。

野菜達は旺盛な成長を競い合って自己主張をしているように見えますが、その中にあって地味にマイペースで育っている野菜があります。あぶくまの伝統野菜達です。
http://www.asahi.com/food/news/TKY200806060157.html
記事中に登場する菅野さんより直々に苗を分けて頂きました。

通常のキュウリと違って、子づるは伸びず、親づるで取るのが基本で、受粉したもののみが実をつけるとのことで、収量は少ないとのこと。
また、甘やかさずイジメて作るのが基本とのことなので、肥料は余りやらずの粗放栽培。見るからにチンチロチンで頼りない感じですが、実を付け始めていて、自家用に採ってみました。
上が伝統キュウリで、下が頂き物のF1キュウリです。
寸胴で加賀太胡瓜に似ていますね。昔一世を風靡した負け組みの黒イボ系です。

通常のキュウリより皮はパリッとしていて、中身は水々しく、美味しい感じがします。
栽培していて、育たないようで着々と育ち、病気も罹っても致命傷にならない感じで見ていて面白いです。
キュウリの他、赤豆、カボチャを栽培しています。
どうなるか楽しみです。

反当たり10t取ったとか、200万円になったというF1種頼み農業は稼いでいるようで楽しいですが、
原産地からの長い旅路と当地での長い栽培の歴史を経てこの地に根付いた伝統野菜というのもロマンがあって良いですね。
売り先の開拓とあわせて今後栽培を拡大したいと思っています。
このキュウリを見よ_e0168764_830473.jpg

# by sekikonko88 | 2009-07-02 21:20 | 農業

リーサルウェポン

田んぼの雑草は曲者が多く油断ならないので、草取りは重要な仕事です。
が、今年は、一昨年、昨年に比べると雑草が少なすぎ、こちらが戦意喪失していた状況でした。
雑草も根性ないなーと高をくくっていたら、いつの間にか、現れてきました。
他事に忙しく、大丈夫だろうとほっておいたのですが、近所の方が、「悪い草が生えてぇぞぉ!」とハッパをかけてくれました。

こうなればやるしかないですね。この時期地道に雑草の手取りでは遅すぎるので、最終兵器「田車」を使いました。これは効きますね。雑草共めこれでも喰らえーという感じです。


でも、初めて「田車」を使った時は、失敗しました。
除草のため田車を押せば良いんだとのことで、ただ押して使っていたら、通りすがりのおっちゃんが、「押すだけではダメなんだぞぉ。押して、戻して雑草を練り込まないとダメなんだ!」とご指摘くれました。
なるほど、押すだけだと、雑草は撫ぜられるだけでまたピンと戻りますが、バックで止めを刺せば確実ですね。良く出来た道具ですが、バックするとなると、押すだけの1工程では済まず、押して、戻して、また押すとの3工程となり3倍の時間が掛かります、更に、雑草を練り込むことを意識しだすと何度も押し戻しをしてしまうので3倍以上の時間が掛かるようになってしまいました・・・・。ま、総合的には時短になるとは思うのですが。

そんな経験を経て使い方は上手くなったなーと思っていますが、株際等上手く処理できない部分があるので、手取りも併用でやっています。
現在は、更に便利になり、エンジン付きの田車(3条、6条等々)があります。便利さは否定しませんが、エンジンのガーガー音のみで雨の振る音、鳥の鳴き声を楽しむ余裕もなく興ざめなので、作る楽しみを体感するための自分の田んぼでは使用禁止にしてします。
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# by sekikonko88 | 2009-07-01 20:27 | 農業

にわかづくりでは・・・

失敗は、失敗すべくして失敗するそうです。
日々実感します。準備不足、詰めの甘さ、失敗には必ず原因があるものです。

先日、近所の道の駅で「ワクワク桑フェア」が開催されました。
その中で、桑を利用した料理コンテストがあったのですが、出品数を増やし盛り上げるため、ヨメにも出品要請がありました。

桑の実、桑の葉、桑の葉のパウダーを使用した料理?を出すとのことです。
ヨメも忙しかったので、私が代わりにエントリーして出品することにしました。

とは言え、ケーキやパンを作っている余裕も技術もないので、酒造りに従事する者らしく
自家栽培酒米(五百万石)と屋敷の麹屋さんが作った麹で甘酒を作りました。
これに桑の葉パウダーを混ぜるだけでは芸がないので、甘酒を漉して滑らかに?して
そこにパウダーを混ぜ、涼しげなグラスに入れて、桑のアペリティフとしました。
見た目、味とも、にわかづくりにしてはまあまあの出来でした。

でも、本当は、その上に豆乳と桑の実で作ったクリームorムースを乗せる等嗜好を凝らしたかったですが、手が回らず省力。

結果は6位。やはり、にわかづくりには限界がありますね・・・・。
# by sekikonko88 | 2009-06-30 23:04 | 生活

空から・・・・

おたまじゃくしというのは今流行の不思議現象ですね。
鳥説が有力なんて言われていますがどうなのでしょうか。

さて、麦刈りを延期し、熟すのを待つことにしましたが、
麦畑の外れに異常に成長した群落がありました。
思い出してみると、そこで脱穀をしたので、そのコボれ種が発芽したものだと推測されます。昨年の7月に脱穀しているので、そのコボレ種は実に1年近く生育していたことになりますね。早く蒔いても早く収穫できる訳でないようなので一寸残念に思いましたが、畑のものよりは早いようなので刈ってみました。

すると、コボレ種群は小麦のはずなのですが、良く見ると6条の大麦のようです。
2条大麦は作っていましたが、6条は作ってないし、近隣でも見たことがありません。
さては、空から降ってきたのか、UFOが蒔いて行ったのか・・・・。不思議です。

写真は、右が小麦(これはコボれ種だと思います。関東の方で作られている品種らしいです)、中が問題の6条大麦、右が当園で栽培している2条大麦です。実は小粒で穂は見るからに6条の奴はワイルドですね。(自然種があるとは思えませんが)

不思議なこともあるものですね。この6条大麦の出自が分かる方あったら教えて下さい。
空から・・・・_e0168764_2123543.jpg

# by sekikonko88 | 2009-06-29 21:03 | 農業

麦秋そして麦刈り

裏作や畑で麦を作るのを止めてから麦秋なんて言葉は死後になってしまったのでしょうか。

豊葦原瑞穂国の民としてお恥ずかしながら水稲より麦が大好きです。
作業を終えて、麦秋を迎えた麦畑の中を歩くのはとても気持ちの良いものです。
風が吹くとサッーともサラーとも聞こえる心地よい麦の声が聞こえてきます。
こんな時はボンクレの私でも詩人になれるような気がします。

ま、現実は甘くなく、そんな気分に浸っていることはできません。
麦は、梅雨時季に刈るので、収穫は天気にらみ。
雨に当たると品質の劣化は避けられないので毎年悩ましいです。

明日から雨の予報なので今日刈りたいところですが、粒の熟し具合と茎の色からしてもう少し置きたい感じです。
でも、屋敷の爺さん(私の麦よりやや成育が早い)が、「今日刈らねぇと雨に当たって穂発芽する」とのことで今日刈ると言うのを聞いて、動揺してしまいました。

やはり、一寸の損失はあっても雨を避けるのが賢いか・・・・。
でも、吹っ切れず先達に聞くのが一番と、小麦を作っている先輩農家さんに聞いてみました。
「ロードレースの時に刈るんだべ。後一週間は置いた方が良いねぇい」
なるほど。雨のことは余り心配してないようです。麦はこうなったら刈る的なキメがあるのでしょうね。
これで悩み解決。明日から雨の予報ですが、私も先輩の言葉と、自分の感覚を頼りに延期することにしました。

さて、どうなることやら・・・・。
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# by sekikonko88 | 2009-06-28 21:49 | 農業