福島に移り住み早8年。脱サラ夫婦2人(+子供2人)の安全安心おいしい農的生活です。コンの日記 http://nouka.blog68.fc2.com/ もご覧下さい。


by sekikonko88

Gustav Mahler Symphony n. 10

とあるアニメで、足の付いていない未完成の機体で主人公に挑んだライバルの姿がありましたね。
足のことを「あんなの飾りです。偉い人にはそれが分からんのです」と言い切り、未完成でないと力説しつつ、士官に向って、その能力を未知数と言ってしまう整備兵の度量に感銘を受けました。出撃前のあの遣り取りは名場面ですね。

未完成と言うのはとても魅力的なものですが、完成形はどうなのだろうと考えてしまうと手が出しにくいものです。
音楽は好んで聴く方ではないですが、マーラーは中学生以来ズッと聴いています。
かれこれ30年。進歩しないなと我ながら呆れています。

第10番は未完成曲で、補筆版が流布されていますが、第9番で、生と死を肯定し、死をも受容したようなのに、その後の第10番ってどういうことよ?と疑問に感じていました。
完成させなかったのは本人の意思なのだから、誰かの補筆というのは・・・と積極的に聴く事ありませんでした。

第10番に関するインバルのインタビューを見て、その考えが吹き飛び、聴き始めました。
人生、死についての回想であり、求めて実現しなかったことの成就なのだと。
この第10番でマーラーの全交響曲が完結すると。

通しで聞いてみるとその世界観に圧倒されます。
音楽的なことを一切分かりませんが、何を感じ、何を想い、何を見たのか・・・ヒシヒシと感じます。特に最終楽章のクライマックスは素晴らしい。全てが詰まっていると感じました。

限られた生の中で、自分は何を求め、何を成就するのか?考えさせられました。
色々と物思いにふけることができるので、やはり秋って良いですね。

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by sekikonko88 | 2014-09-24 23:14 | 生活 | Comments(0)