福島に移り住み早8年。脱サラ夫婦2人(+子供2人)の安全安心おいしい農的生活です。コンの日記 http://nouka.blog68.fc2.com/ もご覧下さい。


by sekikonko88

永遠の0

生きて家族の元へ帰ることを誓った祖父が、終戦間際特攻に志願し戦死した理由を知るために孫の主人公が当時の戦友等を訪ねるというストーリーが斬新だったので読んでみました。

実話だと思い込んで読んでいたのですが、どうもフィクションのようです。話が出来すぎているので読み終わった感想は期待外れ。
でも、ストーリーはフィクションにしても、当時を語る老人達の話は本当だと思います。
以前、読んだ「終わらざる夏」と同じですね。
戦争体験者ではなく、戦後世代が描く戦争。様々な角度から描き出して欲しいものです。

「永遠の0」の凄いところは、祖父の事を知ろうと老人達を訪ね歩く中で、戦争そのものの不条理、悲劇が分かって来ることでしょか?老人達から語られる話は、漠然としたものでなく、他人事でもなく、実体験そのものなので迫力があります。その迫力に圧され、主人公も真剣になっていきます。現代人の感覚が通用しない世界ですが、主人公も必死に理解しようとします。
良く考えられたストーリーです。最後は出来すぎですが。

特攻という「十死零生」を押し付けた上層部。読んでいて、「ノモンハンの夏」を思い出しました。一部エリートが面子や思い込みで無謀な作戦を遂行し、現場に無理を押し付ける構図。そっくりです。
否、戦争中だけでなく現代にも通じるものがあるのかも知れません。

色々と考えさせられる良い本でした。秋の夜長に是非どうぞ。
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by sekikonko88 | 2011-09-20 20:42 | 生活 | Comments(0)