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福島に移り住み14年。脱サラ夫婦2人(+子供2人+ヤギ4頭)の楽しくておいしい農的生活です。


by sekikonko88

伝えること

自分の思うことを伝えることは難しいものですね。
先日、福島県農業総合センターで、「農村振興技術連盟研修会」があり、農業の苦労話をさせて頂きました。
参加された方々は、農業土木の関係部署に在職されている方々です。

折角の機会なので、集落で取り組んでいる農地・水・保全向上対策についても紹介させて頂きました。
農水省の事業で、対象農地の面積に応じて交付金がでます。
私が所属する戸沢7区保全会は、年間約70万円頂いております。
これを元手に、通常の農道、水路、農用地等の維持管理活動や破損した農業施設の自力補修を行い、更に、地域住民との交流として、地域の子供達と生物調査も行っています。

(公金を頂きながら失礼な言い方ですが)額的には大したことないで、大きなことはできませんが、少しでも地域を良くしようとの想いに弾みがついたように思います。

何かにつけ、「費用対効果」でバッサリ切りがちですが、何を持って効果を図るのか?
年間何千億円も突っ込んで、米価を維持できない減反制度、そもそも農水省は年間ん兆円の予算を使って、農家を減らし、自給率を低下させただけ・・・・・。
それに比べれば、年間70万円に地域を愛する気持ちを上乗せして、ハード面では、次世代につなげようと農業用施設を直し、ソフト面では、今後の集落の農業のあり方を前向きに考えて行こうとする機運が生まれている本事業は、最小の投資で最大の効果を上げていると思います。
こういう、人の気持ちを活かす事業をもっと増やして欲しいと思います。

こうは思いながらも、なかなか人に分かって頂けるように伝えるのは難しいものです。
自らの能力不足を実感します。伝えること_e0168764_19444285.jpg
by sekikonko88 | 2010-01-19 05:45 | 農業