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福島に移り住み14年。脱サラ夫婦2人(+子供2人+ヤギ4頭)の楽しくておいしい農的生活です。


by sekikonko88

麦芽作り(水感受性でコケる)

関東にいた時、借りていた畑(広さはどうあれ、農地法違反)で、大麦を作り、自ビールを造って(自家消費であれ、酒税法違反)いました。

関東辺りでは、大麦の収穫が早く暖かいので、大麦を収穫後、畑に大麦の藁束を縦に並べ、そこに土を寄せて畝とし、サツマイモの苗を植えます。その時、扱き残しの種がドンドン発芽し、麦の強さに感心したのを覚えています。

そんな強かな種なので、どんな状況でも発芽するだろうと思い、夏に収穫した大麦を麦芽にしようと、9月に試したのですが、どれも発芽しませんでした。
十分に浸漬した後、湿り気と空気を与えていたのですが、ダメでした。

ダメな種だなーと思ったのですが、ふと、大麦には休眠期間があることを思い出しました。
収穫後、一定の低温に当たらないとダメだったとか。
調べてみると、それよりも、「水感受性」という性質が問題のようでした。
「水感受性」とは、過剰な水分下で発芽が阻害される形質のことで、9月頃消失するとのことです。
なので、発芽しなかった種はダメなのでなく、その形質が作用したのだと言えます。
その証拠に、ダメと思ってブン投げた浸漬した種が後日(かなり経ってからです)、発芽していました。

やはり、しっかりと相手の性質を見定めた上で作業をしないとダメですね。
生兵法は怪我のもとです。
by sekikonko88 | 2009-12-14 19:04 | 農業